サワッディーカ!皆さん、こんにちは!
タイ出身帯広市国際交流員のボンコットです。
10月になると、ハロウィーンのイベントを思い出しますね。
最初は、ハロウィーンに合わせて、タイのお化けについて紹介しようかと思っていましたが、タイのお化けは怖すぎるのでは?と思ってやめました(笑)。
(しかも、投稿するタイミングも大分遅れました(汗))
それで、考えて考えて考えたところ、昔のタイ人の不思議な言い伝えについて書こうという結論がでました。
小さい頃、よくおばあちゃんやおかあさんに意味がよくわからないことを言われました。例えば、「赤ちゃんを褒めないで、可愛くても醜いと言うのよ」や「水曜日は髪の毛を切っちゃだめよ」などです。
なぜ、そのような言い伝えがあるのか、調べてみました。実はいろいろありますが、今回は3つ紹介したいと思います。
1)「生まれたばかりの赤ちゃんを褒めたいときは、醜いと言う」
言われたのは、赤ちゃんを可愛い可愛いと褒めると、お化けに取られてしまうよと。お化けが羨ましくなって赤ちゃんを取りに来るから「この子は可愛くない、醜いよ」と言って、お化けを騙すということです。なぜ、そのような考え方があるかというと、2つ理由が考えられるらしいです。
まずは、単純な言い伝えで、昔の人はお化けや幽霊などのことを信じています。そして、昔は医療技術はまだ進んでいなかったため、生まれた子供の死亡率が高かったのです。それで、子供が亡くなったのは、お化けに取られたと信じて、可愛い子はお化けが欲しくなるから、取られないように、「この子は可愛くないよ」とお化けを騙して、赤ちゃんを長生きさせるトリックだそうです。
2つ目の理由は、親があまり自分の子供を褒めすぎない、甘やかさないように、注意するためです。親にとって自分の子供が世界一可愛いと思いますが、他の人にとっては、そうではないかもしれません。人の前で子供を褒めてばかりいると、嫌われるかもしれないし、子供を甘やかし過ぎると、子供がダメになるから、あまり自分の子供を褒めてばかりしないでちゃんと育てるんだよ!という意味もあるらしいです。
2)「水曜日は髪の毛を切ってはいけない」
「水曜日に髪の毛を切ったら悪いことが起こる」という言い伝えから、昔はタイ全国の理髪店は水曜日が定休日でした。自分で髪の毛を切る、又は子供の髪の毛を切ることも、水曜日じゃない日がいいと言われています。なぜ、水曜日に髪の毛を切ってはいけないのかというと、昔の国王と貴族は水曜日に髪の毛を切ると決められていたらしいです。それで、水曜日になると、全国の床屋が宮殿に呼ばれて、王様と貴族の髪の毛を切るそうです。
だから、水曜日に髪の毛を切りたくても、やっているお店がないのと、王様と同じ日に髪の毛を切るのは相応しくないと思われたから、水曜日に髪の毛を切らないことになりました。でも、今はあまり気にしない人が増えていますので、水曜日でもやっているお店が多くなっています。
3)「雨が降って欲しくないときは、レモングラスを逆さにして地面に刺す」
商売をしている人にとっては、これが大事な言い伝えだと思います(笑)。タイではイベントを開催するときや、どうしても晴れてほしいときは、バージンの人(特に女性)にレモングラスを逆さにして地面に刺してもらいます。そうすることで、晴れると信じているそうです。もし、レモングラスを刺しても雨が降るなら、刺した人はバージンではないことがバレます(笑)。
実は、この信念は昔の人の計略だと思われます。タイの文化では結婚する前に、男女同士の身体の関係があってはいけないと教えられています。だから、昔の親は自分の子供がまだバージンかどうか確かめたいときに、レモングラスを刺させて、子供の反応を観察するそうです。レモングラスを刺せば雨が降らないと本気に信じている人があまりいないと思いますが、今でも雨が降ってほしくないときに最後の希望としてそうしている人がまだいるらしいです。
いかがでしょうか?日本ではこのような言い伝えはありませんか?
タイの不思議な信念はまだまだ沢山ありますので、機会があればまたブログに紹介したいと思います。面白いと思ったら、「いいね」を押してくれると嬉しいです!
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