日本とアメリカのリサイクルショップの比較

Hello, Obihiro! しばらくぶりですが、皆さんは、私のことをまだ覚えていますか?

大変ご無沙汰しています。国際交流員のクリスです!しばらくブログ投稿ができず、大変申し訳ありませんでした。同僚のマネリ交流員は今まで定期的に投稿してくれていました。これからは毎月程度投稿するつもりですので、よろしくお願いします。

今年の夏はとても暑かったですね。帯広に来た時には、夏にエアコンを使うことはないだろうと言われていましたが、今年はほとんど毎日エアコンを使ってしまいました!コスト削減とcarbon footprint(CO2排出量)を減らすために、リサイクルショップで購入した扇風機を使い始めました。その扇風機を買うことで、必要な家電を手に入れただけでなく、この扇風機がゴミになるのを防ぐことで、少しでも環境に貢献できたような気がします。

日本のリサイクルショップの魅力

私が日本のリサイクルショップに魅力を感じるのは、購入できる商品の数が非常に多いところです。衣類、家電家具、自転車、飾り物、楽器、電子機器、おもちゃ、何でも揃っています!家に必要なものは、リサイクルショップに行けばきっと見つかるはずです。リサイクルショップで売られているのは、動作可能な状態のもので、通常はほとんど傷がありません。元の箱や説明書も付いているものも多いです。珍しいものもありますよ。新品ではありませんが、問題がなければ、中古品を利用するのは財布にやさしいです。

また、リサイクルショップがあることで、ゴミ捨て場がまだ使えるもので溢れかえるのを防ぐことになります。もし、不要なものがあれば、リサイクルショップに行って売ってみてください。大金にはならないかもしれませんが、少なくともその物は家からなくなるし、大型ゴミを捨てるための費用を払う必要もなくなります。また、環境保護にもつながりますし、中古でそのアイテムを探している他人を助けることになるかもしれません。誰にとっても有益なシステムなのです!

アメリカのリサイクルショップの様子

アメリカのリサイクルショップ

アメリカから来た私は、日本人が日本のリサイクルショップの凄さを知らないのではないかと感じています。アメリカにもリサイクルショップはあって、「ドネーションセンター」(donation center)か「スリフトショップ」(thrift shop)と呼ばれています。これは、不要になったものを寄付するための施設です。寄付なので、お店側は買い取りはしませんが、その物の価値の一部の金額で所得税を軽減してくれるので、お得なのです。

このような施設は、政府の支援金を受けて運営しています。身体の不自由な方などを雇用することで、地域社会に貢献しています。まだ使えるものが、ゴミ捨て場に捨てられてしまうのを防ぐこともできます。また、中古で少しでも安く買えます。

問題は、品揃えが本当に少ないということです。すごく少ない。価値のあるものは自分で売ったほうがいいという人が多いので、アメリカのリサイクルショップと日本のリサイクルショップを比べてみると、アメリカのリサイクルショップの商品の質が低く、量が少ないことに驚くでしょう。

ヤードセール

一軒家の車庫に続く駐車スペースに出品した不用品

ヤード(yard, 前庭)セールは最高!基本的には自分主催のフリーマーケットです。家の中に売りたいものがたくさんあるとき、ヤードセール(またはガレージセール、エステートセールなど)をする人が多いです。前庭やガレージの中にテーブルとタオルを用意し、不用品を並べて売ります。近所に看板を出したり、地元の新聞でヤードセールの日時を宣伝したりします。

近所の電柱に張られた案内看板

ヤードセール主催する人は、ただ処分したいだけなので、安い値段をつけます。時には家の中に人を入らせて、物を買わせることもあります。このようなセールでは、陶磁器、銀食器、レアな音楽CD、美術品、電子機器、家具家電、骨董品など、非常に質の高いものがびっくりするほど安い価格で売られていることが多いです。値段交渉もできるからさらに安く買えるかもしれません。私自身、このセールで珍しい本やぬいぐるみを見つけたことがあります。和傘も見たことがありますよ!私の母はこういうセールが大好きで、週末になると車で街を回ってヤードセールを探すのが好きです。これはとてもアメリカ的な文化ですね。

日本ではヤードセールを見かけませんが、フリーマーケットで売ることはあります。アメリカに行く機会あれば、自分の家でヤードセールをしている人を見かけるかもしれませんね。その時は、びっくりするかもしれませんよ!その時に、次の表現を使えば、価格交渉スキルがレベルアップしますよ!

  This is a bit too expensive. How about 5 dollars for this?

   ⇒これはちょっと高いですね。5ドルでどうですか?[この表現から始まるのは基本]

  How about we bundle these two items for $10?

   ⇒じゃあ、この2品を合わせて10ドルでどうですか?[bundle = 束ねる、1セットにする]

  $10 is the most I can give you.

   ⇒私が出せる最上の金額は10ドルです。[嘘であっても、価格上限を作れる]

それでは、また次回。See you later, Obihiro!

バレンタインデーの由来と海外の習慣

 Hello Obihiro!  How is your winter going?  帯広で過ごす初めての冬でまだ慣れていないところがありますが、少しずつ通勤途中の凍った歩道で滑らないようになってきました!雪が結構積もった日もありましたが、「十勝晴れ」を実際に感じられました。この寒さはまだ続けると思いますが、冬の後は春が来るから、きれいな桜をいつか見られることを考えながら前へ進みましょう!

 皆さんはある行事のため、2月初めからスーパーで目立つようにきれいに並ぶチョコレートやスイーツが販売されているのことを見たと思います。「バレンタインデー」は日本でも祝われ、「バレンタイン」と聞いたら「愛」や「恋人」のような言葉が思い浮かぶと思いますが、どうして毎年2月14日においしくても高すぎるチョコレートにお金を浪費しないといけない習慣があるのでしょうか。また、バレンタインの伝統は世界中で異なっていることも知っていますか。今回はバレンタインデーの由来について、そして母国のアメリカでどのような習慣があるか紹介したいと思います。

「バレンタイン」の源流は?

 実は歴史研究家にとっても由来は不確からしいですが、「バレンタインデー」の「バレンタイン」は「聖ヴァレンティヌス」(Saint Valentine) といったキリスト教の聖人を指しています。カトリック教会は聖ワレンティヌスと呼ばれた3人の聖人を認めていますが、この日は3世紀のローマ帝国時代に司祭を務めたウァレンティヌスを指している可能性が一番高いそうです。

 当時ローマ帝国の皇帝クラウディウス2世は、妻や家族がいる兵士より、むしろ独身の男性のほうが優れた兵士になると判断し、若い男性の結婚を禁止してしまいました。そこで、その理不尽さを知ったウァレンティヌスは反抗し、若い恋人たちのために内緒の〝裏結婚式″を執り行い続けました。ですがこの行動がクラウディウスにバレて2月14日に処刑されました。このことから、聖人としてカトリック教会に認められ、2月14日が「セイントバレンタインデー」という記念日となりました。

 ちなみに当時ローマでは、2月14日はローマ・ギリシャ神話の女神ユーノ―の祝日とされており、2月15日に豊穣と繁栄を祈願するルペルカーリアという祭りがあったので、そこからもバレンタインデーの由来があると言われています。それに動物を犠牲にしてローマの建国を祝ったお祭りでした。ちょっとグロテスクであまりロマンチックではないですが、祭りの間、男性はバケツの中から女性の名前が書かれた紙を引いて一緒に祭りを過ごす習慣もありました。多くの場合、カップルになって、やがて結婚しました。

じゃあ、「愛」とのつながりは?

 上記の二つの源流の共通点は「男女を結びつける」ことですね。それと「愛」の結びつきを固めたのはイギリスの詩人チョーサーだったと思われています。チョーサーの時代には、愛は詩によって表現されていたらしいです。 1381年、彼は「セイントバレンタインの日は鳥がつがいを選ぶ日」という詩を書きました。 この詩はすごく流行っていて、人々はバレンタインデーを「愛の日」と呼ぶようになり、その頃からつながりが強くなっていきました。何百年にもわたって、バレンタインデーに人々は恋人にカードやプレゼントを渡すようになり、その伝統はそれ以来段々習慣になってきました。

伝統といえば、あのバレンタインデーと関係がありそうな弓を持っている天使とは?

 キューピッド(Cupid)ですね!ギリシャ・ローマ神話では、キューピッド(別名エロス)は愛の神です。力を利用して人々を恋に落ちさせます。実は、金色の弓矢を持っていて、彼が撃った二人を恋に落とすことができます!

 聖ウァレンティヌスやルペルカーリアのようにあまり関係が強くありませんが、18世紀には、彼は愛とのコネクションからバレンタインデーと結びつくようになり、現在にも愛のシンボルとして知られています。しかし、その連想は日本よりもむしろ欧米の方が強いかもしれません。

ローマ帝国の時から面白い展開になってきましたね。じゃあ、なぜチョコレート?

 いい質問ですね。皆さんは本命チョコ、義理チョコ、友チョコなどを知っていると思います。結局は、特に理由がないのですが。。。バレンタインデーが日本に伝わった経緯については、色々な説があり、1950年―1970年にかけて、チョコレートメーカーがバレンタインデーを、チョコレートをハート型にする愛のシンボルとして宣伝することで、たくさんのチョコレートを売れるチャンスだと考えたという説が有力です。そして、チョコレートを「本命チョコ」と宣伝することで、女性が男性に告白する機会を与えたのです。その後、同僚や友達のためのチョコレートを発明するチャンスが開発されました。そして、男性にもチョコレートなどを買ってもらうために、「ホワイトデー」が誕生。結局、チョコレートはお金を使うためにあるものみたいですね。

アメリカでは?

 「女性が男性にチョコレートをあげる」という習慣は日本独自のものだと知っていますか?アメリカではバレンタインデーのお祝いの仕方が全然違います!アメリカでは、バレンタインデーは恋人に告白するというよりも、愛する人とロマンチックな夜を過ごす日です。 アメリカでは、男性が高級レストランを予約して、おしゃれな服を着て、妻や彼女に花やチョコレートを買ってあげるのが一般的です。宝石などの高価なプレゼントを買ってあげる人もいます!  そして、二人は一緒にロマンチックな夜を過ごします。「ホワイトデー」も日本だけです!

 もう一つの伝統は、バレンタインカードです。 小学校では、紙やダンボールでカードボックスを作り、ピンクの紙やハートなどのバレンタインのシンボルで飾ります。 そして、クラスメイト全員にバレンタインカードを用意して学校に持っていきます。 クラスメイトの机の周りを回って、カードやお菓子を箱の中に入れていきます。 このカードは子供たちのために特別に作られていてデパートなどで販売されていますが、手作りのカードも可能です。通常、カードには面白いメッセージが書かれていますが、もし男の子が女の子が好きな場合は、カードに特別なメッセージを書くことができます!

 面白いでしょう?今度のバレンタインデーは、女性がチョコレートを男性に買ってあげるより、好きな人と一緒に素敵な日を過ごしましょう!See you next time, Obihiro!