アイルランドでの運転 パート1 –運転免許証の取得

みなさん、こんにちは!

アイルランド出身の国際交流員マネリです。元気ですか?

 3月に、同士の国際交流員アンドラーデさんが森の交流館・十勝のインターナショナル・トークというイベントで、日本に来た時にびっくりしたものについて話しました。私も、その質問をよく聞かれて、いつも「運転」と返事します。
 私は日本で1年半近く運転していますが、ここでの運転にはかなり慣れてきていると思います。日本とアイルランドはどちらも道路の左側を走行します。これは便利ですが、運転の違いはまだまだたくさんあって、その違いについて話したいと思います!しかし、違いが多いので、2パートに分けました。最初のパートでは、ライセンスをもらう方法の違いから始めましょう!

仮運転免許の取得


 車の免許の場合、アイルランドでは17歳のときに車の仮運転免許を取得できます。取得するときには、最初に運転理論のテストに合格しなければなりません。このための学校はなくて、自分で勉強します。運転理論のテストはプロ―メトリックテストセンターで開催されます。このテストセンターでは、色々なテストがあります、(例えば勅許会計士試験、など)。テストを事前予約して、センターに行って、そこでコンピューターでテストを受ける特定のブースに割り当てられます。合格するには、40問中35問に正解する必要があります。正解すると、直ぐに合格したことを示す証明書が与えられます。この証明書と仮運転免許申込フォーム及び他の書類を別の免許オフィスに提出すると、1〜2週間後に仮運転免許が郵送されます。この仮運転免許は2年間有効で、無期限に更新することができますが、3回目以後の仮運転免許は、1年間有効になり、更新するため過去2年間に運転免許試験を受けたか、運転免許試験を予約したことを証明する必要があります。

 仮運転免許を取得したら、次は運転教官と一緒にレッスンを受けます。アイルランドで自動車学校は建物がなく、運転教官の本人とその車です。つまり、運転練習コースがなくて、すべてのレッスンは公道で行われます。各レッスンは約1時間で、夜の運転や町での運転、等のテーマに中心して、運転教官の車または自分の車で受けます(運転教官の車を利用する場合は有料です)。また、自由時間に公道を走行することもできますが、仮運転免許で運転している間は、常に運転免許証を持っている運転手に同伴して、車の前後に「運転練習中」を表すLプレートを表示しなければいけません。 12レッスンを受講および仮運転免許を6か月以上所有した後、運転免許試験に申し込むことができるようになります。

時々、ある人は目を覚まして、前庭に自動車学校を見つけるかもしれません。
©Steven Craven (CC BY-SA 2.0)

 運転免許試験は運転テストセンターで行われ、簡単な運転理論のクイズと車検査を行った後、試験官が隣の席に座りながら公道でテストします(設定されたルートがありますが、受験者に教えられていないため、試験官の指示に従う必要があります )。減点には、赤、青、緑の3つのグレードがある評価システムがあります。1つの赤の減点、6つの合計の青の減点、または同じタイプの4つの青の減点が発生した場合、不合格になります。緑の減点は、同じタイプの4つが発生したら、その後の同じタイプの緑の減点は青の減点になること以外に、試験の結果に影響を与えません。合格率はテストセンターによって異なりますが、平均の合格率は50〜60%です。合格すると、合格したことを示す証明書を取得し、免許証を申請できるようになります。おめでとうございます!また、アイルランドでは、自動車の運転免許試験を通過すると、トラクターや小型バンなどを運転できる作業車クラスの免許も取得できます。免許証を取得してから2年間は、「初心運転者」を示すNプレートを車の前後に表示しなければいけません。運転理論のテストすることから運転免許証を取得まで、€700(約9万円)くらいかかります(自動車保険料別)。

 どう思いますか?日本で免許を取得するよりも難しいと思いますか?
 二輪車 の免許を取得したい場合、学習方法は少し違います(12レッスンではなく2日間のコースを受講し、受講後に自分で運転することができます)。難しすぎるようであれば、朗報です!すでに日本の免許をお持ちの場合は、1年間の国際免許を申請できます。アイルランドに長期間滞在するつもりの場合は、試験を受けなくても、国際免許をアイルランドの免許と交換できます。その上、アイルランドはEU加盟国ですので、その免許は他のEU加盟国 でも認められています。便利ですね!!

 今回は以上です。次回は、アイルランドでの運転が、日本での運転とどのように異なるのか、また、運転システムも異なるのかについて話したいと思います。

Slán go fóill
また来回!

ギャビン