アイルランドでの運転 パート2-運転条件

みなさん、こんにちは!

アイルランド出身の国際交流員マネリです。元気ですか?

 今回のブログはアイルランドでの運転の第2部です!楽しみにしていましたか? 笑
 第2部では、アイルランドでの運転について一般的な説明したいと思います。特に、アイルランドの道路と日本の道路の違い、車の所有、そして私がよく聞かれた質問について。

 アイルランドの道路と日本の道路の違いから始めましょう。日本と比較して、アイルランドでの運転は:もっと『複雑』で、もっと速くて、そして田舎でもっと狭いです。まず、アイルランドの道路は、特に町や都市で、日本とはレイアウトが異なる傾向があります。広い道路と小さい道路が混在し、パターンなしで配置されることがよくあります。日本で、特に北海道の道路は、長くて、まっすぐで、格子状に配置されている傾向がありますが、アイルランドでは、道路はきれいにレイアウトされていなかった昔の建物の境界線の周りを曲がります。結果として、街中で迷子になりがちです。少し混乱していて、新しい場所を運転するときに非常にストレスがたまる可能性がありますが、私は、どこに行くのか、どこにいるのかについてキチンと注意する必要があるため、非常に興味深いドライブになると思います!(それに加えて、時々迷子になることは面白くなる場合もありますね!)

 狭い道路も多いです。道路が木々や茂みに囲まれていることが多く、緑の壁となって、運転できる空間を制限しています。これらの道路は非常に狭いため、一度に1台の車しか通過できない場合があります。町でも同様の問題があります。道路は元々馬のために作られたものなので多くの街路は、双方向通行の交通には狭すぎるため、一方通行のシステムがよくあります。もっと広い道路にも気を付けなければいけなません。アイルランドで車は道路脇に駐車できますので、誰かが車の後ろから出る場合に注意し、駐車された車と自分の車の間にドアを開けるためのスペースを残しておく必要があります。

 多くのことに関する規則も異なります。アイルランドでは信号機をできるだけ少なくすることが好まれているため、自身の判断に頼らなければならない交差点が多いです。また、交差点での曲がり方も異なります。日本の交差点で右を曲がるときに、少しだけ出てカーブを描くように曲がるのが普通ですが、アイルランドではこれを避けるように教えられています。アイルランドでは、交差点の真ん中まで出て、直角に曲がるように教えられています。自分の車と、向かってくる車の2台が右に曲がろうとしている場合、両車は隣に止めて、対向車が見やすくなります。たしかに、このような曲がり方を使うときに違和感がありますが、個人的には安全だと思います。

 交差点の歩行者の信号の規則も異なります。アイルランドでは、交差点に信号がある場合、車が通行可のときは、すべての歩行者用ライトが赤になります。私が日本に来たばかりのときに、それがここで同じではないことを知って本当に驚きました!横断歩道の真正面で車が曲がっていくことを初めて経験したとき、車にぶつかられると思いました…….

 最後に、アイルランドは多くのロータリーを使用しています。私が読んだところによると、ロータリーは、多くの人が使いにくいと思っているため、アメリカと日本では非常にまれですが、実際には、交通の流れを維持し、事故を防ぐのに役に立ちます。一見すると使い方は難しそう、使い方がわかれば簡単です。

 以上のことに加えて、制限速度ははるかに高いです。都市部の道路には、20km / h(住宅地)から60km / h(町の郊外)までの制限速度があります。田舎道の制限速度は80km / hです(先ほどお話しした狭い道路でも!!!)。国道の制限速度は100km / h、高速道路の制限速度は120km / hです。これと狭い曲がりくねった道を組み合わせると、運転がとても楽しくなりますが、気をつける必要があります!(まったく関係のないトピックですが、ラリードライビングはアイルランドの最も人気のあるモータースポーツです。)

 車の所有に続いて、道路上で合法的に運転が許可されるため必要があるものが3つあります。 最初は道路税です。オンラインで年に1回支払われ、車の大きさと年間のCO2排出量に応じて計算されます。2つ目は保険です。道路で許可される前に、少なくともサードパーティ保険(加害者の被害者に対する損害賠償責任を補償する保険のこと。)に加入しなければなりません。日本とは異なり、この保険は政府に提供されていなくて、自分で民間会社から買えなければいけません。最後に、車はNCT(National Car Test、国際車検)に合格する必要があります。車が4年以上10年未満の場合は2年ごとに、 10年以上の場合は、毎年NCTを行います。このテストの費用は€55(約7000円)で、NCTセンターでのみ実行できます。 NCTは自分で予約でき、車も自分で持っていきます。多くの人は、整備士に車を検査して、車を持ってくる前にNCTを通過できることを確認するように依頼しますが、必須ではありません。(これは100€(約13000円)くらいかかります。)

 最後に、アイルランドでどのような車は人気のあるかなどのよくある質問についてお話ししたいと思います。まず、軽自動車はなく、手動変速機が最も人気があります。それが日本との最大の違いだと思います。最も人気のある車は、セダン、コンパクトカー、SUVです。SUVより大きい車を見るのは少し珍しいです。バイクも非常に人気があります。特に夏に。人気のある車のメーカーについては、日産、フォルクスワーゲン、トヨタ、BMW、現代、アウディなどの世界中の人気メーカーが混在しています。ベストセラーのメーカーは年ごとに変化するため、どれが最も人気があるかはわかりません。

 日本での運転で何が驚いたのかもよく聞かれて、以上のことと共に次の2つの小さくて面白いことが驚きました。

 1っ目:アイルランドのナンバープレートはヨーロッパ規格に基づいて作られていて、車についての多くの情報が表示されています。青い部分は、その車が最初に登記された国を示しています。その後、コードがあって、最初の3桁は、登記された年と、その年の前半か後半だったかを示します。文字の部分はそれが認可された州を示し、最後の5桁の数字はその期間にその州で登記された車の順番です。たとえば、以下のナンバープレートから、この車はアイルランドのダブリン州で登記されて、2016年の1月から6月の期間に登記された12345番目の車であることがわかります。

 しかし、日本のナンバープレートはアイルランドやヨーロッパの規格と全く異なっているようで、どのようにフォーマットされているのかぜんぜんわかりません。黄色いプレートは軽自動車用、白は普通車用……でも黒と緑のナンバープレートもありますね。そして、数字の付け方もアイルランドと違いますね。

 2っ目、最後は次のとおりです。アイルランドと日本では、左側通行なので、すべての制御は同じです。ただし、ウインカーとワイパーの制御は逆になっています!日本で1年以上運転していますが、曲がりたいときにワイパーをつけることもあります……

 今回は以上で、アイルランドでの運転のシリーズが終わりました!どう思いますか。アイルランドで運転するのは難しそうですか?面白そうですか?
ご不明な点やご意見がありましたら、下記のコメントボックスまで残してください。

Slán go fóill
また来回!

ギャビン

アイルランドでの運転 パート1 –運転免許証の取得

みなさん、こんにちは!

アイルランド出身の国際交流員マネリです。元気ですか?

 3月に、同士の国際交流員アンドラーデさんが森の交流館・十勝のインターナショナル・トークというイベントで、日本に来た時にびっくりしたものについて話しました。私も、その質問をよく聞かれて、いつも「運転」と返事します。
 私は日本で1年半近く運転していますが、ここでの運転にはかなり慣れてきていると思います。日本とアイルランドはどちらも道路の左側を走行します。これは便利ですが、運転の違いはまだまだたくさんあって、その違いについて話したいと思います!しかし、違いが多いので、2パートに分けました。最初のパートでは、ライセンスをもらう方法の違いから始めましょう!

仮運転免許の取得


 車の免許の場合、アイルランドでは17歳のときに車の仮運転免許を取得できます。取得するときには、最初に運転理論のテストに合格しなければなりません。このための学校はなくて、自分で勉強します。運転理論のテストはプロ―メトリックテストセンターで開催されます。このテストセンターでは、色々なテストがあります、(例えば勅許会計士試験、など)。テストを事前予約して、センターに行って、そこでコンピューターでテストを受ける特定のブースに割り当てられます。合格するには、40問中35問に正解する必要があります。正解すると、直ぐに合格したことを示す証明書が与えられます。この証明書と仮運転免許申込フォーム及び他の書類を別の免許オフィスに提出すると、1〜2週間後に仮運転免許が郵送されます。この仮運転免許は2年間有効で、無期限に更新することができますが、3回目以後の仮運転免許は、1年間有効になり、更新するため過去2年間に運転免許試験を受けたか、運転免許試験を予約したことを証明する必要があります。

 仮運転免許を取得したら、次は運転教官と一緒にレッスンを受けます。アイルランドで自動車学校は建物がなく、運転教官の本人とその車です。つまり、運転練習コースがなくて、すべてのレッスンは公道で行われます。各レッスンは約1時間で、夜の運転や町での運転、等のテーマに中心して、運転教官の車または自分の車で受けます(運転教官の車を利用する場合は有料です)。また、自由時間に公道を走行することもできますが、仮運転免許で運転している間は、常に運転免許証を持っている運転手に同伴して、車の前後に「運転練習中」を表すLプレートを表示しなければいけません。 12レッスンを受講および仮運転免許を6か月以上所有した後、運転免許試験に申し込むことができるようになります。

時々、ある人は目を覚まして、前庭に自動車学校を見つけるかもしれません。
©Steven Craven (CC BY-SA 2.0)

 運転免許試験は運転テストセンターで行われ、簡単な運転理論のクイズと車検査を行った後、試験官が隣の席に座りながら公道でテストします(設定されたルートがありますが、受験者に教えられていないため、試験官の指示に従う必要があります )。減点には、赤、青、緑の3つのグレードがある評価システムがあります。1つの赤の減点、6つの合計の青の減点、または同じタイプの4つの青の減点が発生した場合、不合格になります。緑の減点は、同じタイプの4つが発生したら、その後の同じタイプの緑の減点は青の減点になること以外に、試験の結果に影響を与えません。合格率はテストセンターによって異なりますが、平均の合格率は50〜60%です。合格すると、合格したことを示す証明書を取得し、免許証を申請できるようになります。おめでとうございます!また、アイルランドでは、自動車の運転免許試験を通過すると、トラクターや小型バンなどを運転できる作業車クラスの免許も取得できます。免許証を取得してから2年間は、「初心運転者」を示すNプレートを車の前後に表示しなければいけません。運転理論のテストすることから運転免許証を取得まで、€700(約9万円)くらいかかります(自動車保険料別)。

 どう思いますか?日本で免許を取得するよりも難しいと思いますか?
 二輪車 の免許を取得したい場合、学習方法は少し違います(12レッスンではなく2日間のコースを受講し、受講後に自分で運転することができます)。難しすぎるようであれば、朗報です!すでに日本の免許をお持ちの場合は、1年間の国際免許を申請できます。アイルランドに長期間滞在するつもりの場合は、試験を受けなくても、国際免許をアイルランドの免許と交換できます。その上、アイルランドはEU加盟国ですので、その免許は他のEU加盟国 でも認められています。便利ですね!!

 今回は以上です。次回は、アイルランドでの運転が、日本での運転とどのように異なるのか、また、運転システムも異なるのかについて話したいと思います。

Slán go fóill
また来回!

ギャビン